素直になりたい。

「鷲尾、焦るなよ」

「えっ?」

「ちゃんと俺がリードするから、それに合わせればいい。何回もやって慣れて、表情はそっから」

「うん。分かった」


私は櫻庭の言葉を信じることにした。

言葉だけじゃない。

櫻庭自身を信じるんだ。

出来ないなら頼ればいい。

転びそうになったら、寄りかかればいい。

たぶん、櫻庭は

そんな私でもちゃんと受け止めてくれる。

それは、今までの経験から分かる。

そう思ったら、なんだか体が軽くなった。

今なら踊れる気がする。


「よし、じゃあやるぞ」

「うん」