素直になりたい。

私は幾千もの星に見守られながら、

真っ直ぐ、

ひたすら真っ直ぐ歩いた。

その先にあるはずの

光を目指して。


「こんなとこで何やってるの?」

「えっ?」


少々驚かせてしまったみたいだけど

その顔さえ、面白い。


「1人で練習なんて偉いじゃん」


からかってやると、櫻庭がぎろっと睨んできた。


「うるさい。てか、なんでここにいるわけ?」

「さあ、なんででしょうねぇ?自分で考えてみてはどうですか?」


言いながら、私はバッグから例のものを取り出した。

そして、1つ渡す。


「はい、これあげる。さっきふらついてたし、何も食べてないんでしょう?」

「水飲んでるから大丈夫だ」


櫻庭はそう言って水筒を出し、ごくごくと飲む。

しかし、途中で止まった。

櫻庭が水筒を逆さまにする。


「なくなった...」

「なくなるほど飲んでたんだ。つまり、練習も結構やっていたと」

「だから何?出来ないならやるのが当たり前じゃん」

「そうだね。だから、私も練習した。合わせようよ、2人で。やっぱりさ、2人でやんなきゃ意味ないよ」


櫻庭が立ち上がり、ベンチに置いてあったリュックをあさり出した。

一体何をしているのだろう?

覗き込もうとすると、櫻庭が振り返り、目の前に何かを突き出した。