素直になりたい。

「あっ、そろそろ着きますよ」


私が内心しょんぼりしていると、匠望くんが言った。

えっ、嘘。

わりと近かったんだ...。

いや、でも遠いか。

40分は乗ってるもん。

短く感じるのは、

きっと楽しかったから、だな。

勉強を後回しにして私の話し相手になってくれた。

それにきっと、

私のこと、心配してくれたんだよね。

私は降りる準備をしながら、言った。


「ありがとう、匠望くん」

「えっ...」


匠望くんの耳がほんのり明るくなるのを私は見逃さなかった。

こんな私に照れてくれてありがとう。

良いカノジョが出来るのを心から祈ってます。

なんて、カレシいない歴イコール年齢の私が言えることじゃないけど。