素直になりたい。

「直禾ちゃんっ!」

「うわっ!」


私は声に驚いて跳ね起きた。

窓の外には七色の観覧車が見える。

夜の闇に鮮やかな光を灯し、横浜の街を照している。


「直禾ちゃん、大丈夫?具合悪いの?」

「ううん、そんなことない」

「でも、ワタシが来た時にはベッドに倒れてて苦しそうにしてたし、さっきも唸ってたから。悪い夢でも見てた?」


悪い夢、か...。

夢なら、まだ良かったな。

この胸の痛みが

夢や幻だったら、

どんなに良かったことか。

けど、

今もまだ、痛い。

これは、夢や幻じゃなく、

現実。

私が知りたくなかった感覚だ。

拒めるなら一生拒んでいたかった気持ちだ。

私は目を閉じた。

全てをリセットするなら、

終わらせるなら、

今だ。

今しか、ないんだ。

そのために必要な手順を1つずつ、やっていくしかない。

取り返しがつかなくなる前に、

終えよう。