素直になりたい。

ファミレスにて、

私は櫻庭に話した。

あの時、私はおばあちゃんを思い出して泣いていたのだと。

お父さんは放任主義で、

お母さんは完璧主義で、

私の学校のことは全部お母さんに決められそうになった。

それが嫌で反発して出てきたんだけど、

だけど、ね。

おばあちゃんだけは、私の気持ちに寄り添ってくれたんだ。


直ちゃんが行きたいところに行きなさい。

直ちゃんがしたいようにしなさい。

直ちゃんが生きたいように生きなさい。

自分の道は自分で決めるからこそ、

その選んだ道に責任を持って

真っ直ぐ前を向いて

歩けるようになるから。

おばあちゃんはずっと

死ぬまでずっと

直ちゃんの味方だから。


そんなおばあちゃんの言葉を思い出したら、涙が1粒こぼれた。

そしたら、拭ってくれたんだ。

私の隣で

優しい眼差しで

こちらを見つめ、

微笑んでくれた、

苦手で、

嫌いで、

大嫌いで、

でも、

嫌いになんてなれそうもない、

あいつが。

櫻庭新大が...。


それが、

私にとっては、

すごく

すごくすごく

嬉しかったんだ。