素直になりたい。

「おーい。起きてるかー」

「あっ」


視界の真ん中に櫻庭の手が出現し、慌てて顔を上げた。


「あんなに爆睡してたのに、また寝るの?」

「寝ない。食べる」

「んじゃ、選んで。はい、メニュー」


もう、ダメだ。

朝のバイキングでけっこう食べてきたはずなのに、お腹が空きすぎて死にそう。

どうせ消えていくのは自分のバイト代だし、

遠慮せず食べてしまえ。

私はメニューを一通り見て食べたいものを物色した。


「決めた」

「んじゃ、押しまーす」


――ピンポーン!


店内に一際明るい音が響き渡る。


「あのさ、1つ忠告しておく」

「何?」

「注文の時、絶対笑わないで。いい?」

「何それ?どういうこと?」