素直になりたい。

「おーい、直禾ちゃん、おはよう」

「ん?」


この声は...


「立花さん?」

「そうだけど、そうじゃない。立花さんじゃくて千咲ちゃんって呼んで」

「あ、そうだった。ごめん。でも、なんで?千咲ちゃん、隣じゃ」

「男子は男子にした方が何かと安心でしょ。だから、そうしてもらった」

「そ、そうなんだ...」


でも、2人は恋人なんだし、本当は...


「あ、心配しないで。ワタシ、卒業するまで色々待っててもらってるから。それが、家の決まりでね。今回も女友達の家で勉強合宿って嘘ついて来ちゃったんだ。本当は来られないはずだったのに、来ちゃったんだから、我慢するとこはしないと」


我慢、か...。

我慢するってことは、それだけ好きってことだよね。

好きとルールの間で揺れて

でも上手くバランスを取って生きてる。

さすが千咲ちゃんだ。


「男子はもう先に食べてる。で、黒柳さんなんだけど、なんかお腹痛いらしくて今日は2日目のホテルに先に行ってVIPルームで静養してるって言ってた」

「え?お腹大丈夫なの?」

「まぁ、おそらく。昨日の夜張り切ってカニばっかり食べてたから、お腹壊しちゃったんでしょう。食べ過ぎは食べなきゃ治るから大丈夫。じゃ、直禾ちゃんは着替えちゃって」

「あ、うん」


まさか私と櫻庭のあれが原因でやけ食いとかじゃないよね?

大丈夫、だよね?

心配しても仕方ないんだけど、

してしまう。

それが、私。

そして、2日目も

カノジョ役、頑張ります。