素直になりたい。

「なんか、しょーもないことばっかりだね」

「いじめっていうか、いじり?」

「そうなんだけど、私なりに傷付いたんだよ。だから、見返してやろうって思って、頑張って勉強して綺桜に入ったの」

「でもさ...」


生田くんが持参してきたポテチに手を伸ばし、2枚取るとそのまま口に放りこんだ。

これぞ、まさに贅沢W食い。

会長でもこんなことをするんだ...。

人間味があって、良かった...。


「話を聞く限り、新大は直禾ちゃんのこと、絶対嫌いじゃないよね?」

「むしろ、好き」

「そうそう、それ。好きだから、いじめたくなるとか言う人もいるじゃん。なんかそんな感じがする」

「いやいや、まさか...」


なんて言っておきながら、

また胸が激しく動き出す。

脈が上がり、まだ温泉に入っていないっていうのに、全身が熱くなる。


「大丈夫?直禾ちゃん、顔赤いよ」

「ふふっ。なんか可愛い」

「か、可愛くなんてないっ!可愛かったら、と、とっくの昔に告白されてるし、今だって堂々と恋人やってた!」


叫びながら、ハートのクイーンを出す。

もう、敗けは見えた。


「はい、ワタシ上がり」


ハートのキングで千咲ちゃんは終了。


「ボクもあと1枚。で、直禾ちゃんも...1枚」

「でも、スペードのキング持ってるの私で、クイーンがないから、絶対生田くんが持ってるの。つまり、また私の負け...!」