素直になりたい。

櫻庭は黒柳さんにぺったり張り付かれて身動きが取れそうになかったため、私はひとまず立花さんの元に駆け寄った。

こうなったら、頼れるのは立花さんしかいない。

立花さん、助けてください...!


「荷物を置いたらワタシの部屋に来て一緒にトランプでもやらない?」

「あっ、はい!ぜひ、やらせて下さい!」

「匠望くんもどう?」


張り切る私をよそに、匠望くんは冷めた表情で一言。


「僕はトランプをしに来たわけではないので、勉強しています」

「そ、そっか」


これにはさすがの立花さんも言葉が出ず、代わりに生田くんが口を開いた。


「ここだと勉強も捗るだろうし、頑張って」

「はい。では、僕はお先に失礼します」