バッシャーン!
まただ。中庭を歩いていたら上から水が降ってきた。もちろん私を妬んでいる女子達の仕業だ。
「え?り、凛花ちゃん大丈夫!?」
 
谷垣くんがジャケットをかけてくれた。優しくしてくれるのはみんながいるからだろう。

「…別に大丈夫だから。いつもの事」

谷垣くんは心配そうに私を見つめる。
なんでそんな目で見るの…。

私は逃げるように保健室へと急いだ。