Crush~いつも君を想う~

私は彼らに妊娠したことを報告すると、
「でかした!」

「おめでとう、一果さん!」
と、大喜びしてくれた。

「それで、いつ生まれるんだ!?」

「あなた、急かさない」

興奮している様子の林太郎さんのお父さんに、お母さんがたしなめるように言った。

「今は妊娠5週目と言うことなので、来年の2月だと言うことです」

私は答えた。

「そうか…」

「林太郎はお父さんに、一果さんはお母さんになるのね…」

彼らは目にうっすらと涙を浮かべた。

「そうなると、俺はおじいちゃんで母さんはおばあちゃんになるな」

「あなた!」

林太郎さんのお母さんにバシンと背中をたたかれたお父さんは目に涙を浮かべながらたたかれた背中を擦った。

私と林太郎さんはそれを笑って見ていた。