初恋交響楽

わたしは決意をすると、
「お、大国くん」
と、彼を呼んだ。

「何?」

返事をした大国くんに、
「その…10日前のこと、覚えてる?

野田さんがわたしが離婚したがってるどうこう言ってたことなんだけど…」
と、わたしは話を切り出した。

「えっ…あ、ああ…」

いきなり話を切り出されたので、大国くんが戸惑っているのがわかった。

「玄関で話をするのもあれだから、リビングの方に移動してもいいかな?」

そう言ったわたしに、
「うん、いいよ…」

大国くんは返事をしてくれた。

寝室で着替えてくると言う大国くんを見送ると、わたしは先にリビングに足を向かわせた。

キッチンで温かいほうじ茶を用意して、ソファーの前のテーブルに置いたら着替えを済ませた大国くんが戻ってきた。