初恋交響楽

「そう言えば、まだ肝心なことを聞いてなかったな…」

野田さんがそんなことを呟いたかと思ったら、
「西尾さんは、どうして離婚したいと思ってたんですか?」
と、聞いてきた。

その質問に対して、わたしは大きく目を見開くことしかできなかった。

今ここで聞くんかい!?

「えっ、離婚!?」

大国くんは驚いたと言うように聞き返してきた。

「い、今は思っていないから!」

そう言い返したわたしに、
「“今”はともかくとして、その“前”は思っていたんだよね!?」

大国くんはさらに言い返した。

「お、思っていたけれど、それは“前”の話であって…」

何ちゅーことを聞いてくるんだ!

わたしは両手で頭を抱えたくなった。