初恋交響楽

「完食かよ…」

ペロリと見事に平らげた皿を見ながら、わたしは呟いた。

嫌いなものばかりで、そのうえ無理をしなくてもいいと言ったのに、大国くんは出されたものを全て完食した。

うーむ、これは作戦失敗だな…。

洗い物をしながら当の本人に視線を向けると、ぐったりした様子でソファーに座り込んでいた。

でもダメージを与えることができたみたいだ。

洗い物を全て片づけると、ほうじ茶を入れた。

「大国くん、大丈夫?

ほうじ茶でも飲む?」

湯呑みにほうじ茶を注いでソファーにいる大国くんに歩み寄った…ところで、
「きゃあっ!?」

わたしは悲鳴をあげてつまずいた…ふりをした。

「えっ、熱い!」

バシャッと、熱々のほうじ茶が大国くんの太ももにかかった。