「アイリスさまぁ!!」 庭園と隣接した応接間の扉から、真っ青な顔をしたクロードさんが転がり込んできた。 これまで幾度も話をブッた切ってきた彼に、ムッとしつつも、あまりの形相に全員が立ち上がる。 離れたところにいたサリーも駆け寄ってきた。 「クロードさん、なにがあった――」 言葉を待たずに、クロードさんは叫ぶ。 「陛下が⋯⋯事故に巻き込まれて意識不明です!」 頭の中が真っ白になった。 ルイナードが⋯⋯? 瞬時に、その場は緊迫した状況に包まれた。