【コミカライズ】皇帝陛下、今宵あなたを殺害いたします―復讐するのに溺愛しないでください―

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寒い⋯⋯。


はぁ、はぁ、息が切れる。頭がぼんやりする。こんなにキツイのは久しぶりだ。


『まぁ、もう2日も経ったのに⋯⋯また夜になったらすごい高熱に⋯⋯。もう一度、先生に来てもらった方が良さそうだわ』

『そうね。皇妃さまと陛下にもすぐに、ご連絡を』


侍女たちが慌ただしく歩き回る。でもそんなの気にかける余裕などない。

頭の下には冷たい枕が通されら額には冷えたタオルが乗せられた。気持ちいい。布団はさらに足されて団子状態だ。

それでも、身体はガタガタ震える。


ああ、恨めしい。俺の軟弱身体が。もっと強ければ⋯⋯。アイリスのことだって⋯⋯悲しませないのに。


なにより俺は、皇帝として大きなハンディを抱えているんだ。せめて、体くらい強くならなければいけないというのに。


意識が朦朧とするなか、出窓から見えた寂しそうな横顔が頭を離れない。

俺のいない初日、アイリスは花壇の前でひとりで花のスケッチをしていた。

そして今日は、寂しそうな顔をして、花壇の隅っこにぼんやりと座っていたんだ。


明日は⋯⋯明日こそは行きたい。一緒に過ごしてあげたい。