何よりの証拠は――
一歩、一歩、ルイナードへと歩み寄り。
彼の手からカゴとランプをそっと奪って地面においた。
そして、温かくて大きな彼の手をゆっくり開いてみると――。
やっぱり。
「⋯⋯なんで、こんなに⋯⋯手が傷ついているの?」
大きな手には、無数の傷がついている。
赤くてミミズ腫れになった新しいものから、治りかけの、かさぶたになったものまで。
ここにきた初日に、この手に触れたれたときには、白魚のような手だったというのに。今では触れるだけで、私の皮膚を刺激するくらいガサガサだ。
週に一度は、必ず色とりどりの薔薇が部屋に届けられる。
古い傷が治る前に、新たな傷を作っていたのだろうか。
彼は不器用だから。
はじめてこの手に疑問を感じたのは、書庫でキスを交わしたときだった。私の頬や首筋に触れる彼の手は、とても滑らかとは言い難く、髪は引っ掻いていくような感覚で、さり際に視界に入った彼の手はなぜだか赤みを帯びていた。
確か、その朝サリーから受け取った花もバラだ。



