俯いていると、手から、黒い煙が出ていた。 「どうしたの?この手。」 そう言って山本が、あたしの手を触った。 『やっ!!!!』 ぁ....やっちゃったよ.. あたしは威勢良く山本の手を振り解いた。 「あ。ごめん。」 山本は謝ってきた。 あたしはそんなのにも関わらず、手の甲を見た。 ―――――――――――――契約のサインがなくなっていた。