そんなある日、私は先生に仕事を任されていた。それは教卓の上にあるダンボールを物置部屋に置いて欲しいと言うお願い事だった。断れなかったというか断る理由もないから引き受けた。



まぁ私は自分のことを自分で守れるように、空手とかの護身術はしてたから体力とはあるから力仕事は出来るかな。なんで私なのかが疑問だけど。



そう思いながらも、私は頼まれた仕事に取り掛かった。教卓の上にあるダンボールは思ってたより少し重かった。



「うわっ!思ってたよりも少し重いなぁ」



フラついた足取りでダンボールを持って物置部屋に向かう。その途中につまずいて転びそうになった。



やばい!このままじゃ転んじゃう!



そう思ってぎゅっと目をつぶった。でも何故か体に痛みはなかった。



あれ?痛くない。なんで?



そっと目を開けると、誰かが私の体とダンボールを支えてくれていた。見上げると助けてくれたその人は星野君だった。
その綺麗な顔に私はドキッとした。