〜次の日〜

登校中に私は考えていた。



私の気になる人って言われても、
そもそも私はどんな人がタイプなんだろう。
いくら考えても分からなかった。



そんなことを考えていたら、あっという間に学校に着いていた。
教室に入った後もぼぅっとしていた。



「おはよう！夢ちゃん！」
「わっ！びっくりした。」
「ごめんね。驚かせちゃった？」
「ううん大丈夫だよ。おはよう日菜ちゃん」



私の反応がおかしいと思ったのか、日菜ちゃんは心配そうな顔で私に尋ねてきた。



「どうしたの？悩み事？」
「ううん。そんなんじゃないよ」
「ほんとに？夢ちゃんは自分で溜め込んじゃう癖があるから心配だよ。何かあったら私に言ってね」
「うん。ありがとう、日菜ちゃん」



言えない。言えるわけが無い。
私がどんなタイプの人が好きなのか考えていたなんて絶対言えない！



私は一体どんな人を好きになるのかな。



そんなことを考えていたら一日があっという間に終わった。