〜翌日〜



私は学校に着いたて教室に向かった。
教室の前まで来た時に女の子の話し声が聞こえてきた。



「ねぇ昨日千真君となんか地味な女の子がさ一緒にいた所見たんだけど」



その話に私はドキッとした。



あの時他の子達に見られてたんだ。



「え!?ほんと?!その地味な女の子って誰?」
「さぁ分かんない。うちのクラスかな?目立つような見た目じゃないから分からないよ」
「でもさなんで地味な子が千真君の隣にいるわけ?可愛いならまだしも地味ってありえないし、釣り合ってないじゃん」



私はそれを聞いている内に教室に入るタイミングを逃してしまった。
私は廊下に立ったまま思っていた。



でも確かにこんなに地味な子が星野君の隣にいたら不釣り合いだし変、だよね。



ガタン!



一人でそんなことを考えていた時、教室から大きな音がして教室は静まり返った。
大きな音は星野君が机を蹴った音だった。
しばらく沈黙が流れた後星野君が怒鳴った。



「あのさ、お前ら見た目で人の事を判断すんの?最低な奴らだな。人間以下だ」
「そう思わないか?白崎」



星野君は日菜ちゃんにそう問いかけた。
その問いかけに日菜ちゃんは言った。



「私の、私の友達に悪口とか言う人は男の子だろうと女の子だろうと私が絶対許さない!」



普段は怒らない日菜ちゃんが涙ぐんだ声で強く言った。
その言葉を聞いた私の目には涙が溢れ、その涙はかさを増し私の頬をつたった。



私はいい友達を持ったなと思った。
こうゆう人はいると思ってはいた、でも実際言われると傷つくし、表情では誤魔化せても心の方はそうはいかない。だって心はその人そのものだから。



星野君と日菜ちゃんの言葉を聞いた女の子達は言い返せないのか黙ったままだ。



「またこんな事があったら俺が許さない!」



その一言で私の心の中にあった不安が吹っ飛んだと同時にまた涙が溢れてきた。



なんで私のためにそこまでしてくれるの?なんでいつも私の事を助けてくれたり、今みたいに私の事でそんなに怒ってくれるの?



私はそんな事を思った。
色んな感情が頭の中で混ざり合う。



また泣いてしまう前にここから一旦離れようそう思った私はその場にいた所を離れた。