私は黙々と着替え先程出ていった人のドアを開けた。 ドアを開け、5メートル程先にある階段まで歩いた。 キシッ…――。 少し古い音がする。でも気にせず私は降りる。 長い長い螺旋階段を。 「ちょうどよいタイミングに来ましたね」 さっきの人が笑顔で私を見、席に座るよう促した。