「おはようございます」 私はこの声でいつも目が覚める。 「朝でございますよ、御朝食も出来ております」 私から掛け布団を綺麗にとり、ニッコリ笑った。 「それでは、一階の方でお待ちしておりますよ」 そういい、入ってきたであろうドアから出ていった。 「…………」 私は無言だった。一言も喋らず一つの表情もつくらない。 私は化け物―――。