あの後、チャイムが鳴り彼女は戻っていった。 「後でね」と言って……。 ……彼女は知らない。 ……私の事何て分かるはずがない。 私はそんな事を思いながら授業を聞いていた。 「柚惟ちゃん!ご飯食べよッ」 お弁当が入っているだろう入れ物を揺らしながら私の所に来た。 「…………」 私は別に嫌でもないのに断るのは可哀想と思い、小さく顔を頷かせた。 「へへっ!じゃ、食べよっか」 彼女は椅子に座り「いただきまーすっ!」と元気よく言った。 勿論、あの笑顔で―――。