「よかったの?八嶋さん、七海と帰りたかったんじゃない?」

「いいだろ。七海があいつと帰りたくないって
言うんだから…3人揃ったのも久しぶりだしな」

「まぁね…確かにこうやって並んで歩くの久しぶりだね!」

私は頑張ってニコニコしながら蓮とれいの間に入り、2人と腕を組んで歩いた。

そして家の前まで送ってもらうと、私は2人の
手を取り繋いであげた。

「ふふっ、ありがとね七海。楽しかったよ」

私はニコニコしながら大きく頷いたけど、
蓮は笑っていなかった。

きっと、私の嘘の笑顔を見抜いて心配している。けど私じゃなくて、れいを見てあげてほしい。

そう思いながら2人に手を振った。