☆表の顔と裏の声★

私の質問にハッキリ答えてくれるわけでもなく、
そのまま家の近くまで車を走らせ、近所の居酒屋に入った。

私が聞きたかったのは、「好きか嫌いか」。
だって、好きでもない人を抱きしめたりする?
いつの間にか呼び捨てで呼んだりする?
声が聞きたいとか、声が聞こえるとか……


「七海?食欲ない?」

ボーッとしていた私は思いっきり愛想笑いをして首を横に振った時、声をかけてきたのは…

「七海!?」

蓮とれいだった!

私は驚き、飲んでいたウーロン茶で軽くむせた。

「おい、大丈夫か!?」

すぐさま私の背中を擦る裕也に、れいはニヤニヤしながらこちらを見ている。
けれど、蓮は少し気まずそうだった。