☆表の顔と裏の声★

裕也は運転席に座るとすぐに病院へ連絡をして
私の状況を説明し電話を切ったあと、溜め息混じりにふぅっと一息ついた。

「今日はこのまま帰れる事になったから、
ご飯でも食べに行こうか。」

「…ご、…ぅ…」
やっぱりそう簡単に声が出続けるわけではなく……
私はスマホを取り出しメッセージを送った。

【せっかく診察の予約してくれたのに、迷惑かけてごめんなさい。】

「そんな事気にしなくていいよ。急に来れなく
なる患者さんはよくいるからね。七海が無事だったから、それでいいんだ」

私はドキドキしながら、1つ気になっていた事を聞いてみた。

【どうしてそんなに、優しくしてくれるの?】

「え?俺優しい?」

それ以上は何も言えず、目を見るのも怖くなってしまった。