☆表の顔と裏の声★

(私の声が出るように……)

沈む私に気付いた裕也はそっと手に触れて、

「大丈夫、大丈夫だよ」

それは初めて出逢ったあの時の声と同じで、
私の瞳から自然に涙が溢れると
裕也は私の髪を優しくかきあげ、涙を拭う。

そして私は震える指でメッセージを打ってみた。

【八嶋さんには、私の事知られたくない】

【どうして?】

【どうしても】

【俺は知りたいよ】

【どうして?】

【どうしても】

悪ふざけなのか、からかっているのか…
ニヤリと笑う裕也を見て、私は徐々に口を尖らせ拗ねてしまう。

「あれ?拗ねちゃった?」

【(・`з・)ノ】

「ハハハ!怒ってる!」

【(o・`Д´・o)!!】

「ごめんごめん!許して!」

【(*´・з・)】

「あっ!ちょっと機嫌直ってきた」

「フフッ」

「良かった……七海が笑ってくれた。」

いつの間にか涙は止まっていた。