目を閉じて、ただ無になり、時が過ぎるのを待っていた。すると急にお父さんの動きが止まって
瞼を開けた時……

私の上に跨がったお父さんは、お母さんに後ろから紐で首を絞められていた。

見た事がない程の苦しそうな顔。そしてお母さんも、見た事がない程の悲しそうな顔。

私は動きづらい体で必死に服を着ると、
バタンと音がして振り返った時、お父さんは倒れ
お母さんは私を見ながら、

「…ごめんね、七ちゃん……逃げて…」

と言うと、自ら自分を傷つけた。