3人でお店に入るけど、れいはあまり食欲が無さそうで何故か2人はソワソワしている。

「れい?食べないの?」

「ぁ…うん、ちょっと今食欲なくてね…」

「え!?体調でも悪い??」

「実はね……私、妊娠したの」

「えっ!!!そうなの!?おめでとう!!」

「ありがとう……」

蓮もれいも不安そうな顔をしている。

「ん?2人とも…どうしたの?嬉しくないの?」

「嬉しいけど、親の愛情知らないで育った俺達が親になれるのか…正直不安なんだよな」

「……確かに私達は親に愛されなかったけど、蓮は人の気持ちが良く分かるとっても優しい男だよ。
れいは昔からお母さんみたいに良く気付く事の出来るしっかり者だよ。2人なら絶対に大丈夫!」

「七海……ありがとう。なんだか七海が大人に見えるのはどうしてだろう」

「え?私ずっと子供だと思ってたの?」

「私達が守ってあげないと心配だったのに……
さては、八嶋さんのおかげかなぁ!?」

「ふふふ」

「悔しいけど、八嶋って男は凄い奴なんだな」

「蓮、八嶋さんに勝てると思ってたの?」

「そうじゃないけど…」

「ふふふ。本当に、おめでとう」