今日も、私の部屋に足音が近付いてくると、
小さなノックの後にドアが開き、真顔でこちらを見ているお父さんが中に入ってくる。


まだ私は12歳…だけど、これから何が始まるのかは、はっきりと分かっていた。


勉強机に張り付くようにしている私の体を、後ろから触るお父さんは、だんだん息が荒くなる…


「……う゛………」


お母さんが仕事でいない夜は、
いつも我慢していた。