そんなことを永遠に考えていたらあっという間に夏休み最終日の夜を迎えてしまった。



せいちゃんは風邪が治ったあとも、いつも通りに接してくれた。



けれど、わたしはずっとモヤモヤし続けている。まだ、返事をしていないのだ。



「りーかー。わたしどうすればいいかなぁ……」



電話で莉華にお祭りの日当日のことを全て話した。



「はぁ……。そんなこと?私にだってわかんないわよ。星汰なんて特に。何考えてるのか全然わかんないのよね」



(たしかに、莉華の言う通りかもしれない……。)



「どうして、恋愛ってこんなに難しいんだろう……。」



「星汰も星汰よ。よく、普通に接してるわよね」



「わたしは、全然出来てないけど……ね」



わたしは目が合うだけで、心臓が口からとび出てしまいそうになる。



「今さらそんなこと言ったってしょうがないでしょ」



莉華が呆れた口調でわたしにそう言った。



「うん……」