「ねえ、有季、好きだよ」



そんなことを言われて、わたしは、顔が赤くなってしまった。



「有季、また顔真っ赤。俺とおそろいだね」



せいちゃんは、今どんどん熱が上がってるみたいで、顔が赤くなってきている。



「ま、まずはおうち帰ろっか。歩ける?」



「うん。有季が肩貸してくれれば」



そうしてわたしは、せいちゃんの肩を支えながらなんとかせいちゃんの家の前まで連れて帰ってくることが出来た。



“ピンポーン”



『あ!有季じゃん。てか、そいつどうしたの?』



インターホン越しに、聞き覚えのある声がした。



「華歩姉!?」



『とりあえず鍵開けるね〜』



「久しぶり!華歩姉!」



「うん!久しぶりだ〜!!」



タンクトップにショートパンツを履きこなす華歩姉は、やっぱりかっこいい。



「それよりさ、はやく布団行きたいんだけど……」



せいちゃんが今にも倒れそうな様子でそう言った。



「あー。そいつやっぱり熱あったか」