「わ、わたし……?ほんとに?」
わたしは、照れて顔が赤くなってしまった。
「うん、ほんと。有季、好きだよ。幼なじみとしてじゃなくて、女の子として……」
そう言いながらせいちゃんがわたしに寄りかかった。
「せいちゃん……?」
「ハァ…………ハァ…………」
「ちょっとごめんね」
そう言って、せいちゃんの首とおでこを触るとすごく熱くなっていた。
「あっつ……。せいちゃん熱あるの?」
「……え、ほんと?そういえば、浴衣着はじめたあたりからずっと頭痛かったんたよね……」
「なんで、言ってくれなかったの!」
せいちゃんが無理に笑顔を作ってわたしにそういう。
「俺が、有季とお祭り楽しみたかっただけだからいいの」
辛いはずなのに笑顔でそんなことを言うからわたしは、怒れなくなってしまった。
「よくないのに……」



