そうしてわたしたちはお土産を買ってから浴衣を返して祭会場を出た。
「お祭りすごく楽しかったね!」
「うん、有季の可愛いとこも沢山見れたしね(笑)」
その後、せいちゃんは何とか気分を取り戻してくれて、残りの時間を楽しく過ごすことが出来た。
「それ、絶対変なことも入ってる……!」
「うん。まあね(笑)」
「紙も沈んだし!って……」
(せいちゃんは、沈んでなかったんだった……。)
「俺は、半分しか沈まなかったけどな」
少しだけ声のトーンが低くなった。
「そ、そういえばせいちゃんは、なんてお願いしたの?」
「えっ、と〜」



