「有季、神社までの道覚えてる?」 「全然覚えてない……」 「じゃあ、俺にちゃんとついてきてね」 と言って、無事神社まで連れていってくれた。 「よし、じゃあ書こう」 せいちゃんが少し緊張した様子でわたしに言ってきた。 (そんなに大事なことこの紙に書くのかな?) 「じゃあ、せーので投げよ?」 そう言ったせいちゃんの声に合わせてわたし達は紙を投げた。 「「せーの!」」 結果はどうなったかと言うと、わたしのは見事に沈んだが、せいちゃんのは半分だけ水の中に入って、あとはそのままだった。