そんなに笑わなくてもいいじゃん!わたし、方向音痴なんだもん!しょうがないじゃん!
「有季は、俺についてくればいーの」
「は〜い……」
わたし、せいちゃんがいないと生きていけないのかもしれない……。
「せいちゃん、わたしの側から離れないでね?」
心配になってつい、口に出してしまった。
「え?いきなりどうしたの?」
少し、びっくりしているせいちゃん。
「わたし、せいちゃんがいなくなったらきっと普通に生活できないかも……」
「なんだ、そゆことね」
なんだかせいちゃん、少し残念そう……?ドユコト?
「え?」
「はいはい、行くよ〜」
そうして、火に紙をくぐらせる工程を終え、わたし達は、いよいよ池の元にやってきた。
「もうドキドキだよ!」
「お、俺も……」



