君の想いは僕のもの。





お願いごととは、紙にお願い事を書いてから火の煙にくぐらせ、そして神社にある池に流して沈んだら紙に書いた願いが叶うというもの。そして、このお祭りのメインイベントだ。



「わたしは〜、ピンクの紙にしようかな」



「じゃあ、俺も」



わたしとせいちゃんがとったピンク色の紙は恋愛系の願いが叶う紙。



わたしは、せいちゃんが女の子として自分を好きになってくれますようにと書いた。



何としてでも叶って欲しい!ピンクの紙にせいちゃん、なんて書いたのかな……。



「(有季への告白が上手く行きますように。っと)」



せいちゃんなんか、深刻そうな顔してる。もしかして疲れちゃったのかな。



「せいちゃん、そんな顔してどうしたの?」



「え?ううん。なんでもないよ。火のところ行こっか」



「うん!あっちだよね!」



「有季、こっちだから(笑)」



そう言って、せいちゃんが大爆笑した。