:星汰side:
今、俺は有季と抱き合って寝る体勢に入っている。
正直いって熟睡なんてぜったいにできない気がしてる。
「有季、眠れそう?」
「うん。せいちゃんに抱きしめられてると安心する……」
「それはよかったです」
あんしんするってなんだよ。有季は、俺を殺す気か?余裕な振りするのも簡単じゃなんだぞ。
「有季?」
「……」
寝たな、これは。それにしても、寝顔まで可愛いのは反則でしょ……。
1秒たりとも目を離したく無くなる。
「おやすみ、有季」
と言って、額にキスをしてみた。って、何やってるんだろ、俺。
「せいってほんとに有季のこと好きだよね〜」
「うるさいぞ、奏」
どうやら、見られていたらしい。
「はいはい、ごめんなさい」
「有季のこと起こしたら許さねーぞー」
「分かったって(笑)せいは?ゆきりんに告らないの?」
「俺だって、ちゃんと考えてるよ」
「そっか」
明日からは夏休みだ。一日中有季と一緒にいられる時間がとても楽しみだったりする。
:星汰sideおわり: