君の想いは僕のもの。





「あんた、ちょっと速すぎんのよ……。それにしてもシャワー室、思ってたより綺麗ね」



莉華が言う通り、シャワー室はとても綺麗だった。



どうやら去年新しくしたらしい。



「あ、そうだ。昨日帰ったあと奏ちゃんと何があったの?」



「えっと…………」



莉華がいきなりモジモジしだした。



「どうしたの?」



「告白……された……」



「うんうん。って、ええええ!?」



わたしは、ついビックリしておおきい声を出してしまった。



「で、でも、まだ返事してないのよ。わたし」



「どうして?」



「だってわたし奏の事好きか分からない」



どうやら莉華はとても鈍感みたいだ。



「ん〜わたしはせいちゃんが他の女の子と仲良さそうに話してたらイライラしちゃうんだけど、莉華はそういう事ない?」



「うん。するけど」