なんでって言われてもわたしには全然わからなかった。
「正解は?」
「んー。まだ教えない」
そう言いながらニヤニヤしてるせいちゃん。
「せいちゃんのいじわる」
「はいはい。生徒会行くよ〜」
「うん……」
(気になるけど、きっといつかは教えてくれるよね?)
星汰(有季が好きだからなんてそんなの絶対に言えない。それに、俺は有季をずっと離すきもないし、いつかきっと言う)
「せいちゃん?どうかした?わたしたち皆鍵忘れちゃったからせいちゃん開けて!」
「あ、うん」
せいちゃんは、その瞬間だけぼーっとしていた。
「そういえば、わたし達教室に荷物置きっぱじゃない?」
「あ、忘れてた。ぼくと莉華で持ってくるね〜」
そういって、莉華の腕を引っ張っていく奏ちゃん。
「あ、ちょっと!……って行っちゃったね。2人とも」
「うん。昨日何かあったんじゃない?」
「せいちゃんなんか聞いてる?」
せいちゃんと奏ちゃんの仲なら何か聞いてそうと思ったわたしは、せいちゃんに聞いてみた。
「ううん。特には」
「そう、だよね」



