君の想いは僕のもの。




泊まり込み!?学校に!?



「星汰、有季に言うっていってたよね?」



「ごめん。すっかり忘れてた」



せいちゃんがやらかしたという顔で頭をがっくしと落とした。



「ああ!だから皆大荷物だったのか!」



「わたし荷物どうしよう……」



「姉ちゃん!」



「僕が頼んでおいた」



と言いながらピースしている奏ちゃん。



どうやら月にわたしのお泊まり道具を揃えて持ってきてくれるよう頼んでくれてたみたい。



「さすが、わたしの弟!奏ちゃんもありがと!」



「はいはい。そう言えば星汰兄、春の夕飯どうすんの?」



「それは大丈夫。今日は母さんが出張から帰ってくるらしいから」



せいちゃんのお母さんはバリバリのキャリアウーマンさんで、世界各国を転々としている。



「ええ!!わたしも沙耶さんに会いたい!」



沙耶さんはせいちゃんのお母さんの名前。



「あと1週間はこっちにいるみたいだよ」