「ふーー、つかれた…。」



生徒玄関から再び全力ダッシュをし、ギリギリHRには間に合わせられた。



(滑り込みセーフって感じだったけど…。)



「ゆきりんおはよう」



そういったのはわたしのもう1人の幼なじみの奏ちゃん。わたし達が住んでいるマンションの1つ下の階に住んでいる。



「奏ちゃん、おはよ。莉華も」



「うん。おはよ」



莉華とは高校に入ってから出来たわたしの唯一の女子の友達。



「今日って午前授業だから終わったらすぐ帰っていいんだよね?」