君の想いは僕のもの。




「ゆーき、ごーめんね」



そう言いながら後ろから包み込むように抱きしてめくるせいちゃん。



「有季が可愛すぎてつい……」



そんなこと言って、わたしがかわいいせいちゃんに弱いのを知ってるからわざと可愛く迫ってくる。



「しょ、しょーがないから許してあげよーかな」



「うん。ありがと」



まぁ、わたしなんかを可愛いとかいう物好きはせいちゃんしかいないしね。



「あ、そうだ。何もしないで一緒に寝てくれたらもっと許してあげる」



自分で言ったあとすぐにめちゃくちゃなことを言っていることに気づいた。



「なにそれ、一緒に寝てってこと?」



「ちがう、寝てあげるってこと」



「一緒に寝てくれるのか。じゃあ、お願いします」



今度は優しい顔でわたしにそう言ってくるせいちゃん。