君の想いは僕のもの。




「あ、ご、ごめん」



せいちゃんにあーんしてもらったお寿司を急いで飲み込み、慌てて謝った。



「もー、有季ってば大胆だな〜」



「ち、ちがっ!それは、事故で……」



「さっきのじゃ足りてなかった?」



いじわるな顔をしてわたしをいじめてくる。



「た、たりてますから!」



「なーんだ、それは残念」



そう言ったのと同時に上がっていたせいちゃんの眉毛が一気に下がった。



(ざ、残念って……!)



「…………せいちゃんのえっち……」



「有季がエロいのが悪い」



「え、エロくない!」



エロいとかサラッと言わないで欲しい、心臓が悪くなっちゃいそうだから。



「まぁ、そーゆー事にしといてあげる」



わたしよりもせいちゃんの方が同じ歳のはずなのに大人の人って感じで色っぽい。