「んー。好きな芸能人だったら見てみたいなーって」
「そ。じゃあ行ってみる?」
せいちゃんが少しだけ不機嫌になった気がする。
「う、うん……」
ちょっと怒らせちゃったかな?せいちゃんが起こると少し大変なんだよね。
“キャーーーーーー!!ゆうやくん!!!”
「え、裕也……?」
「有希、こっち」
せいちゃんがわたしの腕を勢いよく引っ張っるから、思わずせいちゃんの上に座る形になってしまった。
「せ、せいちゃん。この体制恥ずかしい……」
「あとすこしだけ我慢」
そう言ってわたしを更に抱き寄せた。
「もう行ったかな…………有希?」



