わたしは、焦りながらそう言った。



「どうしたんでしょうね〜?」



せいちゃんがニコニコと怖い顔で笑っている。



「あは、あははは……」



「まあまあ。ところでゆきりんたちは来週から旅行行くんでしょ?どこいくの?」



奏ちゃんのおかげでなんとか危機を乗り越えることが出来た。



「言ってなかったっけ?新潟だけど」



「新潟かぁ〜。僕も莉華とどっか行こうかな?」



2人なら海外とか余裕で行っちゃいそうだ。



“キーンコーンカーンコーンキーン……”



「あ、鳴った。席座んなきゃ。またね、2人とも」



わたしはせいちゃんと奏ちゃんと席が離れているので、急いで自分のところに戻った。