「まあ、昨日あんなに沢山したから、今はこれで我慢してあげる」
そう言って、わたしのことを抱きしめて、お腹に顔を埋めてくる。
「せ、せいちゃん。くすぐったい……です……」
「我慢して、俺も我慢してるから」
「うう。……はい……」
こういう時のせいちゃんは、とても可愛い。ずっとだきしめていたくなる。
「有季から、俺の匂いがする」
「そ、そりゃあ、せいちゃんのボディーソープ使って、せいちゃんのベッドに裸で寝てるんだから……ね?」
「いいね。ずっと俺の匂いでいて欲しい」
せいちゃんが可愛すぎて、わたしもハグをし返した。
「有季、もうそろそろ離してくれないと、歯止め聞かなくなる」
「……へ?あ、ごめんなさい」
わたしは、せいちゃんからパッと手を離した。



