「有季、起きて?」
「…………ん……まぶしっ……」
「おはよ、有季」
裸でわたしのことを抱きしめながらそういうせいちゃん。
「お、おはようございます……//」
「おはようのちゅーしとく?有季の夢なんでしょ?」
「な、なんでそれを……!」
せいちゃんに言ったことなんて、一切ないと思うんだけど。
「寝言で言ってたよ。“せいちゃん、おはようのちゅーしよ♡”って」
(寝言でそんなこと言ってたなんて……!)
わたしは恥ずかしすぎてせいちゃんの顔を見れずに、布団の中にうずくまった。
「ちゅーしてくれるの?」
「うん。いいよ?でも、まだ歯磨いてないから、おでこにすることになるけど」
そう言ってせいちゃんは、わたしのおでこに軽いキスを落とした。



