「してるけど」
思っていたよりもあっさりと認めたせいちゃん。
どうしてそんなに表に出ないんだろう。
「そうは見えないのに……」
「ためしに触ってみる?俺のここ」
そう言って自分の心臓あたりを指さししている。
「さ、触っても良いんですか……?」
「いいですよ?あ、でもそしたら我慢できなくなるかも」
わたしは、迷わずにせいちゃんの心臓あたりを触った。本当に鼓動が早くなっているのが分かる。
「が、我慢なんて最初から必要ないです……」
「ふふっ(笑)。有季、えっちだね(笑)」
「せ、せいちゃんには言われたくないもんっ!」
わたしよりもせいちゃんの方がよっぽどその、え、えっちだと思う……。
「じゃ、早く洗っちゃってお風呂上がろっか」
「うん……」



